スクラッチで作る「動くことわざ」のサンプル
スクラッチの事例として紹介されることが多いのが「動くことわざ」です。
ことわざにあった動きをスクラッチでプログラミングするというもの。
サンプルプログラムをもとに小学校の授業で行うときの注意点をまとめました。
「雨後のたけのこ」のサンプル画面
サンプルとしてつくってみたことわざは「雨後のたけのこ」です。
画面は下記のように動きます。
スタート画面
スタートすると雲があらわれて、雨が降る
雨があがると、タケノコが出てくる
セリフでことわざ「これが雨後のタケノコ」と言う
雨後のタケノコのプログラム
上記のサンプルでは、スプライトとして「ネコ」「タケノコ」「雲」「雨」を使用しています。
ネコ以外はスクラッチの中にはないので、フリーのイラストを用意しました。
プログラムの中では、クローンやメッセージを使っています。
それぞれのスプライトのコードは下記のとおりです。
ネコのコード
タケノコのコード
雲のコード
雨のコード
授業でスクラッチでことわざ作りを行うときの注意点
授業でことわざ作りを行う場合は、あらかじめイラストを用意しておくのがポイントです。スクラッチに予め用意されているイラストだけでは、ことわざ作りはできません。
使うイラスト探しまで児童にさせると、それだけで何時間もかかってしまいます。
ことわざ作りで使えそうなイラストは、先生があらかじめ用意しておいてください。
ただ、すべてのことわざ用にイラストを用意するのでは、時間が足りません。
そこで、対象とすることわざに条件を設けるのが現実的です。
例えば、天気に関することわざについて、スクラッチで作るといった感じです。
そうすれば、用意するイラストも限られたもので十分になります。
天気に関することわざなら「晴れ」「雨」「曇り」「雪」のイラストとそのほかに天気に関することわざで出てきそうなものを用意しておけば十分です。
(例)天気に関することわざ
- 雨後のタケノコ
- ツバメが高く飛ぶと晴れる
- ツバメが低く飛ぶと雨
- 晴耕雨読
- 猫が顔を洗うと雨になる
- 朝焼けは雨
- 朝にじは雨
- アリの行列を見たら雨
- 雨がえるがなくと雨
- とんぼが低く飛ぶと雨
- 山が青く見えると晴れ、白く見えると雨
- セミがなきやむと雨
- 蚊がうすづけば雨が降る
- スズメが水を浴びると晴れ
- 嵐の前の静けさ
- 雨降って地固まる
- 風が吹けば桶屋が儲かる
- 待てば海路の日和あり
- くしが通りにくい時は雨
- 夏の入道雲は晴れ
- 山にカサ雲かかれば雨
- 狐の嫁入り
天気に関することわざだけでも使えそうなものがこんなにあります。授業でプログラム作りを行うのであれば、テーマを決めて、それに沿ったイラストを用意しておくことをオススメします。