乱数について学ぶスクラッチサンプルプログラム
プログラミングでは乱数(らんすう)というものが出てきます。
1,2,3,4,5,6,7…と順番に並んでいるのではなく、4,1,1,7,2…とランダム(でたらめ)に数字が並ぶことが乱数です。
スクラッチで、この乱数を使ったプログラムを作ってみました。
スクラッチで乱数を学ぶプログラムの完成イメージ
実行すると、メッセージ「クリックすると食べ物が出てくるよ」「何がでるかな」とメッセージが表示される。
ネコをクリックすると…
バナナ、りんご、いちごのどれかが出てくる。
バナナ、りんご、いちごの中から何が出てくるかの部分で乱数を使っています。
スクラッチで乱数を学ぶプログラムの作り方
では、上のサンプルの作り方を解説します。
ステージとスプライトを用意
ステージ(背景)とスプライトを下記のように用意します。
スプライトには最初からあるネコのほかに「リンゴ」をひとつ加えます。
リンゴを追加したら、スプライト名を「食べ物」としておきます(上の図の赤枠)。
リンゴのコスチュームに「バナナ」と「いちご」を追加
バナナとイチゴはスプライトとしてではなく、リンゴのコスチュームに追加します。
(こんな↓感じです)
追加したらコスチュームの名前を「りんご」「バナナ」「いちご」とします(上の図の赤枠)。
コスチュームとして追加する方法
リンゴのスプライトを選んで、コスチュームを選ぶをクリックすることで、バナナやイチゴをコスチュームとして追加することができます。
変数を作る
「出た食べ物の名前」という変数をつくります。
ネコのプログラム
ネコには次のようにプログラムを設定します。
先に作っておいた変数「出た食べ物の名前」を使っています。
リンゴのプログラム
リンゴのスプライト(コスチュームにはバナナ、イチゴを追加)に次のようにプログラムを設定します。
真ん中あたりにある【コスチュームを1から3までの乱数にする】で乱数を使っています。
乱数の部品は【演算】の中にあります。
『1から10まで』となっているので『1から3まで』に書き換えて使用します。
これで完成です。
実行して、ネコをクリックすると、リンゴ、バナナ、イチゴのどれかが出てきます。
授業での展開例
上の見本では、「リンゴ」「バナナ」「イチゴ」の3つで作成していますが、この部分を好きなものに変えてみることで自由に作品を作ることができます。
- 大吉、小吉、吉、凶、大凶で、おみくじ風にする
- 晴れ、曇り、雨、雪で、天気予報風にする
- グー、チョキ、パーで、じゃんけんにする
いろいろと挑戦してみてください。
おみくじ風のサンプルイメージ
天気予報風のサンプルイメージ
画像は「いらすとや」さんのものを使用しています。