スクラッチで上からモノが落下してくる(モノを落とす)プログラムの作り方を解説します。
落下ゲームなどに活用できるサンプルになっています。
上からリンゴが落ちてくるプログラムの作り方を説明します。
スプライトはリンゴ(Apple)を選択し、背景には「Xy-grid」を使います。
(紛らわしいので最初に表示されるネコは削除しておきます)
背景は何でもいいのですが、モノが落ちるプログラムの中に出てくる「x軸」「y軸」の考え方を理解するためには「Xy-grid」が適しています。
プログラムが完成した後で「Xy-grid」から別の背景に変更することもできるので、まずは「Xy-grid」を選んでください。
【プログラム解説】
10回リンゴを上から落下させるプログラムです(10回繰り返すを使っています)。
「y座標を180にする」がリンゴを画面の上に置く命令です(y座標でタテの位置を指定)。
次の「x座標を-220から220までの乱数にする」でリンゴのヨコの位置を決めています。
-220から220までの乱数とは、-220から220までの数字のどれかということです。
この命令があるので、「10回の繰り返す」中でリンゴがいつも同じ場所からでなく違った場所から落ちてくるようになります。
リンゴを落としているのは、「y座標を-10ずつ変える」のところ。
その下に「0.1秒待つ」を入れているので、リンゴが少しずつ落ちてくるように見えます。
途中にある「y座標<-180まで繰り返す」は、リンゴが画面の一番下に行くまでくり返すという意味になります(この中にリンゴを落とすプログラムが入ります)。
ここまで出来たらプログラムを実行してみてください。
リンゴがいろいろな場所から10回落ちてくるプログラムになります。
上のプログラムの応用編として落ちてくるモノを変えるプログラムを紹介します。
赤いリンゴ、青いリンゴ、緑のリンゴのうちどれかが落ちてくるプログラムになります。
このプログラムのためには、赤いリンゴのほかに青いリンゴと緑のリンゴが必要です。
青いリンゴと緑のリンゴは赤いリンゴのコスチュームとして用意します。
リンゴ(もともとある赤いもの)のコスチュームを選ぶを選択します。
スプライトを選ぶときと同じ画面が表示されるので「リンゴ(Apple)」を選びます。
(ここではまだ赤いリンゴです)
くり返して2回同じ操作をして、コスチュームに赤いリンゴが3つ表示されるようにします。
(コスチュームに赤いリンゴが3つ表示されればOK)
2番目のリンゴを選択して、塗りつぶしの色を指定します。
塗りつぶしボタンをクリックしてから、赤い部分を選択して青色に変更します。
同じ操作を3番目のリンゴにもして、赤、青、緑のリンゴを用意します。
(これで準備完了です)
ここまで準備出来たら先に作ったプログラムを修正します。
【プログラム解説】
赤、青、緑のリンゴが落ちてくるプログラム。
上で紹介したプログラムに1か所追加しただけで、あとはすべて同じです。
追加したのは「コスチュームを1から3までの乱数にする」というところです。
1から3までの乱数とは、1か2か3のどれかの意味です。赤、青、緑のコスチュームには、1から3までの番号がそれぞれについています。そこで、乱数を使ってその中のどれかにしています(番号の見方は下記の補足を参照)。
【補足】コスチューム画面の左上についているのが、それぞれの番号です。
以上、ココまでを参考にスクラッチでモノを落下させるプログラムに挑戦してみてください。